ユビキタスインフラ

    e-JAPAN戦略を政府がかかげ、実行され早や4年が経過しました。
    森首相がITをイットと発音してからです。

    IT、IT(アイティー、アイティー)ともてはやされ、世間はITブーム一色ですがこれは、あくまでも 企業のものという気がしてなりません。
    では、個人のITとは何なのか? これこそがユビキタスではないでしょうか(これから説明しますが…)

    では、ユビキタスとは何なのでしょうか?

    元々、ユビキタスという言葉を使い始めた人がいます、ご存知かもしれませんが東京大学教授 坂村健氏です。(この様な名前をつけたのは、ゼロックスのマーク・ワイザー博士ですが)
    今の携帯電話・デジカメ・車のコンピュータに使われている TRON OSの発案者です。

    坂村氏によれば
    20世紀の最後の20年はパーソナル・コンピュータ、最後の10年はインターネットの時代、そして次ぎの波になるキーワードはユビキタス(どこにでもある)ではじまる、ユビキタスコンピューティング、ユビキタスネットワーキング、ユビキタス社会です。
    ということは、ユビキタスは「いつでも」、「どこでも」、「だれでも」が自由、便利につかえるものという事です。

    そこで、ユビキタスインフラという問題ができてきます。
    もともとインフラとは「基盤」という意味ですが、今のインターネットのインフラは 光ファイバー、ADSLに代表されるブロードバンドが高速かつ定額で使える様になって、初めてインフラとして機能したと思います。

    ユビキタスのインフラとは、たとえば 携帯電話に代表されますが この携帯電話が一つあれば電話ができる、メールができる、テレビが見れる、ラジオが聞ける、電卓ができる、インターネットで買い物ができる今や財布までついてますから、インターネットでなくたって買い物ができてしまいます。

    坂村教授はユビキタスコミュニケーターというPDAの様なものを提唱されていますが、実質 携帯電話になる様な気がします。
    実際、学会の先生の間ではもはやPUC(パーベイシブ・ユビキタス・コミュニケーションズ)の時代ともいわれています。(人間が機械に合わせるPCの様なものではなく、機械が人間に合わせてくれるもの)

    そういえば、ここ20年の間、PC(パーソナルコンピュータ)は、性能が100万倍になったにもかかわらず、相変わらず、起動して使える迄に3分とか5分とかを要します。

    世間では、PCを使う誰もが黙ってますが、フリーズしたり、ハングしたり、途中で終了したりするもので不良品で返品の対象にならないのはPCだけ?ではないですか?
    電子レンジが途中で止まってしまっては、暖められないですからね、不良品で修理か、又は返品ですね。

    そろそろユビキタスコミュニケーターの時代ですね。
    そしてこれこそが、ユビキタスインフラです。(条件としての携帯電話の使用料がBBと同じく定額性になれば使われかたは、爆発的に変わってくるでしょう)