アホでマヌケなプログラミング 奥山 喜信


     昔、外国の和訳本でC言語プログラミングについて、よくやるバグや悪いコーディングを辛口で書かれた物を読んだことがあります。 この本はC言語というプログラミング言語を知っていなくては楽しめない内容で、初心者やC言語プログラミングのジレンマを知らない方にはお薦めできませんが、「アホでマヌケなプログラミング」は、今からプログラミングをする方や始めたばっかりの方に楽しめるものになっているので、そういう方々にお薦めできます。 もちろん、今現役バリバリの方でも楽しめます。
     内容はというとプログラマとはどんな人種なのかから始まり、筆者が行ったプログラミングや研修や仕事の流れなど、実際仕事をしているもしくはしてきた方なら、「ああ、そうそう」と思うような内容です。 例えを挙げればきりが無いですが私は、「楽をするために」という章の中で「作るけど作らずに済ますっていうのが重要」とあった個所など、共感を覚えました。私もめんどくさがり屋ですが、どうやってプログラムを作らなくて済むかをよく考えます。 これはコーディングするときも再利用を考えて作るようになり、コーディング量の減少、プログラムの軽量化などにつながると思うからです。 また、共感するだけでなく笑ってしまう個所もあり、筆者が見たことがある他者のプログラムのコメント欄におまじないとして「⊂★⊃」が書いてあったなど、おかしくてしょうがないです。 ただ、昔のプログラミング事情等の話の個所では、知っている方や知らなくてもいいと思う方には面白くは無いかもしれませんが。
     このような内容ですので、プログラミングをしようとする方、している方にとって面白い内容と思います。特に最後の「アホでマヌケなプログラマにならないために」を一度読まれるといいと思います。 アホでマヌケなプログラマにならないために・・・。 もう一回読み直してきます・・・。
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